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梵我一如

神社の神頼みは、自分自身への宣言である。
自分という神が言霊を発し
「御加勢ください」と万物の力をお借りするのです。

神社の神頼みは、自分自身への宣言である。
自分という神が言霊を発し
「御加勢ください」と万物の力をお借りするのです。

主体と客体から
客観を得る
豊かな創造性

 日本には人形の文化が根付いていました。昔は一般家庭にも必ず日本人形があったことでしょう。お雛様は嫁入りと重ね合わせて捉え、毎年願いを込めてお祀りをする習わしです。怨念を込めて相手の不幸に通ずる藁人形もありますね。また日常では、幼い子どものカバンなどに人形をつけて、万が一のとき身代わりになってくれるものとしていました。日本人はこのように、主体と客体を一つにして働きを起こす『客観の視点』を持ち合わせています。

 日本の建国は諸説あり、神武天皇を始まりとすればその歴史は2600年になり、世界一長く続いている国です。縄文初期に遡れば1万年となり、万物の始まりは古事記によって言い表されています。古事記には神々の名を通して五十音の秘儀を隠し、近年ようやく解明されてきた宇宙の発生からエネルギーのことまで記されています。古事記には諸説ありますが、その大切なものが抹消されたのもまた、日本が世界の重要なカギを握っていたからに他なりません。

世界で唯一
多神教の国
公の幸せを願う道

 日本は一人一人が神であるという多神教の思想です。日本以外の国はすべて一神教であるため優劣や争いが生じます。近年、西洋の学びによる自己実現や成功法則に辟易している日本人が多いのではないでしょうか。西洋の教えは個人の幸せが優先のため、光が生じれば必ず影が生じるからです。日本人の本質に合っていないと思うところです。平安時代の天台宗僧侶、最澄の言葉に「一燈照隅、万燈照国」がありますが、その意味は「一つ一つの灯火は弱いかもしれないが、灯火が万になれば国中を照らすことができる」なのです。

 日本は令和を迎え、宮中祭祀に注目が集まるところですが、わずかながら皇室の働きが知られつつあります。世界大戦における日本の真意は「精神」のところで述べましたが、日本の天皇は常に我が身をおいて公の幸せを願い、世界の平和を願い、神道の儀式に則って宮中祭祀を執り行い続けて来たと言われています。明治初期に諸外国が日本に流入し、その儀が完全に封印されるまでは。その「おみち」が日本における健康の神髄ではないかと思い至るところです。