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日本独自の家族観

より良い死に方

倭の時代、卑弥呼が国王だった頃
日本は争いごとがなく、家族がみな仲良く健康に暮らしていたという。

日本は世界一幸福な「子どもの国」

江戸時代後期や明治時代初期に来日した外国人が、日本の印象を本や日記に残しています。「世界中で日本ほど、子どもが大切に取り扱われ、子どもに深い注意が払われる国はない」「子どもたちはニコニコしていて、朝から晩まで幸せである」「これほど自分の子どもを可愛がる人々を見たことがない」と言われ、子どもの玩具と遊戯が豊富で、学業もすべての子どもに行き渡っていたことが語られています。

また、多くの外国人に深く印象に残っているのが、母と子の姿です。「なぜこの国は母親はこれほどまで子どもに甘く、子どもも母親にベッタリなのか。」「母親はいつ何時も子どもを叱ることなく、はいはい、〇〇さんわかりましたよと丁寧に対応する。」「町を見ると、母親は幼子を背負い、一方の手でもう一人の子どもと手をつなぎ、そしてやや大きめの子どもが母親の着物の袂を掴んでいる。そんな光景をいたるところで見る。」と。

より良い死に方

 

 

 

 

経験は永遠となり、時を超えて受け継がれる

日本の母子の関係はとても強いんですね。ところが戦後、産業革命に入り、名誉や裕福が幸せの象徴のようになりました。その親が子どもにしつけをするとどうなるでしょう?我が子の幸せを願うからこそ、優劣や勝ち負け、世間の評価など特有の価値観を与えてしまうのではないでしょうか。今、中高年に病気が多くなっているのは、二元論の価値観で身も心も疲れてしまったからではないでしょうか。

介護においては、愛は時に、依存や犠牲を生むことがあります。日本人は愛が大きいゆえ、二元論哲学に汚染された社会構造とチグハグになっているように見えます。人ひとりの人生は小さな点ですが、点は線になり、やがて円を描き循環します。心で感じたことは永遠の魂に刻み込まれ、時を超えて受け継がれてゆくのです。家族とは受け継がれる大地そのものです。

より良い死に方

 

 

 

 

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