しめ縄は実相をつくる一念を表す
今日は12月29日です
2020年が終わりますね、どんな心境でしょうか。
まさかこんな年になるなんて…と感じている人が大半ではないでしょうか。
今日は、年始に向けて大切にしてほしい日本文化を一つだけお伝えしたいと思います。
一年の始まりにしめ縄を
しめ縄の意味をご存じでしょうか。
とても深い意味が込められています。
しめ縄は二つの縄が絡み合っていますね。
二つの縄は、万物万象の生みの親と言われる
伊邪那岐神と伊邪那美神の2人を表しているそうです。
伊邪那岐神の「岐」は「キ」であり「霊」を表しており、つまり「心」です。
伊邪那美神の「美」はカラダの「身」を表しており、身は「身魂」であり「言葉」の入れ物です。
この「霊」+「言葉」=「言霊」をいかに統合して実相をつくっていくか、
という道のりを表しているのがしめ縄なんですね。
このニ神の活動は宇宙誕生の本質であり、私たちの知性の純粋活動だと言われます。
9つの撚り目の意味
二つの縄に表されている「霊と身」つまり「心と身体」が呼び合い、
絡まり、縄が編まれるごとに結びをつくっていきます。
しめ縄には縄の撚り目が9つあります。
数字には尊い意味があり、とても神秘的です。
たとえば1は始まり、3は統合、5は中心、7は二度目の統合、つまり成長、9は完成。
9は天を意味しますので、天が名をなして縄(なわ)となるわけです。
この過程が「一念」です。
こうして現実が生まれます。
霊と魂の働きによって結びが生まれ、必要な情報に出会い、
必要な人に出会い、必要なものと出会い、実相をつくっていくわけなんですね。
人生の環
人生はこのしめ縄の連続で在り、最後には大きな環をつくります。
そしてこの環を閉じることで、魂は天に昇華されます。
それが循環であり、自然の一部である私たち人類の根源なのです。
だから人生の最期は、できるだけやり残しや想い残しがないようにしないといけない。
とくに人間関係の輪は一つ一つ閉じていけなければ、最期の環を閉じることが難しくなります。
この人に会うのは今日が最後になるかもしれない…、
毎回そう思って関わっていくのがいいのではないでしょうか。
一年の始まりは一念の始まり
さて、いかがでしょう。
最近はお花屋さんで、とてもオシャレなしめ縄が売られています。
一般的に売られているしめ縄は、9つの撚り目は無視されているようです。笑
それでも年始はしめ縄を飾りましょう。
家の入り口に一つの念を掛けること、
それを目にするたびに、2021年の想いが明確になっていくでしょう。
きっと伊邪那岐神と伊邪那美神の力によって、
新たな時代が切り開かれていくのではないでしょうか。
どうぞ良いお年をお迎えください。