「離職を防ぐ親のみとり介護サポート」ご案内
ご覧いただきありがとうございます。
当法人で準備を進めております「離職を防ぐ親のみとり介護サポート」について書いています。
日本はいよいよ介護・看取りの過渡期に入っていきます。2035年にかけて3600万人が高齢者になるということは、この20年間に日本の約1/3が介護や看取りの状態になっていくことを意味しています。自宅での介護や看取りが圧倒的に増えることから、「就業者の離職」が懸念されます。
ストレスが多く働きづらい昨今、プライベートで親の介護による負担が増えると「もう仕事辞めようかな…」と思ってしまうのは、想像に容易いことかと思います。さらに少子化や人口減少による生産年齢人口の減少により、とくに中小企業には介護や病気を抱えた中高年が就業することとなります。会社の理解がなければ継続した勤務は難しくなることと思われます。
早い企業(とくに女性の就業者が多いところ)は、リスク回避の対策をすでに始めています。当法人が関わっていることから、看護師によるサポート体制を準備し始めています。
【1】みとり介護ウェブ作成
企業内で従業者向けの「みとり介護ウェブ」を準備していただき、看護師が看取りや介護について執筆いたします。
当法人では看護師のライターを募集し、現在約20名で毎月20記事を執筆し、2社に提出しています。従業者からのアクセスが非常に多く、最近になって一般公開したところ、一日当たり6000~1万アクセスになっているとこのことです。
また、もう1社には介護に限定せず、5疾病5事業に関わるメディカル記事を執筆しています。ややご高齢の方でも読みやすいよう専門用語を使わず、日常でできるセルフケアを目的として執筆していることから、大変喜ばれております。おそらく従業者様は、ご自身が会社から大切にされている印象を持たれるのではないでしょうか?
【2】みとり介護電話相談
介護は個々の状況によって違いがあることから、記事だけでは解決できないことが少なくありません。また、初めて介護制度を利用する場合、統括するケアマネージャーが決まるまで数週間かかることがあり、実際に介護制度を利用できるまで1ヶ月ほどかかることがあります。
「いつから準備を始めたらいい?」「何から始めたらいい?」「うちの場合はどうしたらいいの?」など、個別相談を希望される方向けの電話相談窓口を設置しています。現在、看護師3名で対応していますが、必要に応じて対応人数を増やす予定です。
【3】みとり介護オンライン講座
当法人では「介護を始めるための50のチェックリスト」と共にオンライン講座を作成しています。とくに病院に入院している間に自力で動けなくなった、末期で退院になったなど介護は急に訪れます。事前に学習しておくことで、早めに勤務状況の調整ができることから、オンライン学習を進めていきます。
【4】自由設定の訪問看護
保険外の訪問看護(自費)になります。保険内の訪問介護・訪問看護は、実際のところ1回30分~1時間、週に数回と家族の負担軽減にはつながりません。昼間は仕事、夜は徹夜で介護になることも珍しくなく、介護保険では不足することが予想されます。
当法人では介護~お看取りまで行う専門の看護師研修を行っており、ご家族の希望に合わせて訪問看護ができるよう準備を進めています。昼間だけ、夜間だけ、1日数時間だけ、週3日だけ、24時間など、ご家族がご自身の人生を優先できるよう、対応する準備を進めています。
健康経営が広がっていますが、実際の従業者の健康状態は変わっていないのが実情です。病気や介護は背後にある人間関係や環境の影響を受けるため、働き方改革、環境改善、健康診断等では難しいところがあります。最終的には、専門職と個人的な関わりを必要とします。
当法人にできるのは福利厚生ですが、これからの生産人口の減少を考えた場合、非常に重要な価値を持つことと思います。ここまでご覧くださりありがとうございます。