イオン幕張「ケアラー4days」で講演をしました
2023年9月7日(木)~10日(日)の4日間、イオン幕張新都心で「ケアラー4days」のイベントが開催されました。株式会社エラン様のご厚意により、株式会社キタイエ様と当法人が「いざというとき支えになる看護サービス」というテーマで講演をさせていただきました。
イオン幕張新都心は日本一の敷地面積があり、一日5万人のお客様が来店されるというイオンリテール様の中で最大の大型店舗です。そういう場所で介護関連のイベントが4日間通して行われるということは、それだけ高齢化社会に問題意識を持っていらっしゃる方が多くなったということでしょう。
当法人が今回ご縁をいただいたのは、エラン様を通してイオンリテール様に医療記事の執筆を行なったことがきっかけとなりました。素晴らしい機会をいただけましたこと、大変有難く感謝申し上げます。
オープニングは当法人事務局(山川)制作のmovieで始まりました
株式会社キタイエの代表取締役/喜多万里子様とは、7年前から共に保険外の介護サービスを広める活動をしてきました。フリーランスで活動する看護師が必要なときが来ることを二人で確信しながら続けて来た経緯があります。
私たちは、少子高齢化で介護の需要が増えるとともに、人口減少により生産性人口も減少することから、介護保険だけではご家族の負担が大きくなることを予測しつつ活動してまいりました。二人とも、いよいよこの時代が来たのだなぁと、身の引き締まる思いでお話させていただきました。
情報化時代になり、さまざまな分野が垣根を越えて統合されつつあります。日本ナースオーブの法人設立会では「ソーシャルヘルスケア」をテーマに掲げ、企業×看護師が集まりました。看護師は病院でなければ働けない…と思っていらっしゃる方が多いかもしれませんが、実はオールラウンダーです。産前産後のケアも、家事もお買い物も、育児も介護も、最期のお看取りまで、生まれてから死ぬまで関わる仕事です。
少子高齢化と生産人口減少の波が押し寄せてくる日本の近未来ー。実際のところ、介護保険で受けられる訪問看護や訪問介護は1回あたり30分~60分で、働きながら介護するのは想像以上の負担になります。また、お看取りの段階になれば留守をすることも難しくなり、家族は仕事に行くどころか出かけることさえ憚れるようになっていきます。
そもそも"家族が介護をする"という日本のシステムに問題があると思うのですが…そういった状況を鑑み、既存の病院や施設を出て困っている人の助けになる存在であることを願う看護師が増えています。
講演終了後、「どうすれば利用できますか?」「離れたところに住む母にお願いしたいのですが」と声をかけてくださったお客様がいて、嬉しかったです。私たちは「介護する人を守りたい」「介護する人が人生を失わないでほしい」と願い、日々活動を続けています。
介護する人の心が荒んでいると、同じ家族である介護を受ける人の心も荒んでしまうのです。介護するご家族が社会生活を維持できるよう、私たち看護師が縁の下の力持ちになれることを願っています。
エランのスタッフ様は4日間通してブースを出展されていました。お疲れ様でした。
講演の応援に来てくれた仲間たちと控室でおしゃべりできたのも楽しかったです。
足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました。