イオンで介護のお困りごとを相談できる
イオンモール品川シーサイド店で常設となったシニアケア&健康家族『MySCUE』にて、介護セミナー&お困りごと相談会を実施しました。
健康家族&シニアケアの【MySCUE】は、今までインターネットサイトで情報発信しつつ、実店舗では月1回の特設イベントとして全国展開して来ました。そして2024年9月12日より、品川シーサイド店にMySCUEが常設となったため、たくさんの便利グッズや健康グッズの展示と共に、グループセミナーや相談会が行なえるようになりました~ヽ(^。^)ノ
当法人がイオンリテールさんに注目をしていたのは、いち早く従業員さんの介護ケアに取り組み始めていらっしゃったからです。パートで働く女性の従業員さんが多いスーパーや販売店・飲食店などでは、両親の介護による離職 → 人材不足の問題が懸念されていて、「うちは女性のパートさんに介護で辞められたら困る!」といち早く取り組んで来られたのです。
今後の超高齢化社会においては、従業員が抱える介護の大変さを理解してケアを推し進めていくことが、企業存続のカギになり得るとさえ言われています。そして今では従業員さんだけでなく、介護に関わるお客様からもたくさんの注目を集めているイオンモールです。
MySCUEには、レアな健康グッズや介護グッズが数えきれないくらい並んでおり、ここでしか体験できないVRなどもあって最新情報てんこ盛りです。
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さて、今回(2024年9月22日(日))のセミナーは
『親にイライラしない介護コミュニケーション』です。
10時~、13時~、15時~の3部にわけて30分のセミナーを行いました。
講師は看護師としても、娘としても深い介護経験を持つ郷堀有里夏
blog:後悔しない親の介護
アンケートを5名様からいただきました。
●年代:40代3名、50代2名
●セミナーはわかりやすかったですか?(5段階評価):とてもわかりやすかった5名
●セミナーの内容は役に立ちそうですか?(5段階評価):とても役に立つ5名
・本や講演会と比べて、良く理解しやすかった(腑に落ちた)
・今後もセミナーがあったら受けてみたいと思います
・介護の心構えについて、とても参考になりました
・「するべき」「しなきゃ」の話は大事だと感じました
・今まで「こうしなければ」という意識でいたが、「こうしたい」という気持ちに切り変え、一緒に楽しむ時間を過ごせるようにしたい
・深層心理の話は良くわかり、納得できるものだった
・~すべきと自分を追い込んではいけない、適度に距離を保つという話は、大変参考になった
・普段聞くことがない内容を伺えて、充実した時間になりました
・体験に基づいたお話で、すぐに実践できそうでした
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
アンケートのご協力に感謝いたします。
そして終了後に個別の状況をお伺いしました。介護はさまざまな問題が複雑に絡み合っているため、本当に個別の関わりが必要だなぁと感じています。そして実際に、何をどうすればいいか?まで落とし込めるよう話を深めました。
きっと参考になる人がいらっしゃると思いますので、ご相談いただいた内容を少しご紹介します。
とのことでした。
これは非常に多い問題です。
介護保険の手続き開始~実際の利用(訪問介護・訪問看護・福祉用具・訪問医療など)まで、約1ヶ月かかります。ですが病院は約3週間で急性期治療の段階を終えるため、その後は退院や転院となり、介護保険の進捗状況や家族の仕事の都合を待ってはくれません。
そのため初めて介護保険を利用するご家族は(えー!じゃあどうしたらいいの?!)となり、重要なお仕事を抱えている場合はパニックになってしまうことが少なくありません。事前に介護保険手続きの勉強をしておく…というのも難しく、この状態でご相談を受けることがよくあります。
今回のご相談者さまの場合は、夫婦共働きで子育てもあるため、近いうちに施設入所を考えているとのことでした。私たちもその方向が最善だと同意しました。とはいえ、病院から施設への移動では父親が可哀想だから、一旦は家に引き取ってあげたい…という娘さんのお優しいお気持ちもとても伝わってきました。そうですね、介護する子供側も後悔したくないですもんね。
2つご提案しました。
②職場に状況を伝えておき、介護保険の準備が間に合わなかったときに備える
①お父様が退院になったとき用のお部屋の準備をし始める
寝たきりあるいは車いす移動の状態で帰宅することになった場合、まず介護用ベッドをレンタルする必要があります。そしてベッドの周囲に車椅子やポータブルトイレを設置したり、専門家が次々と訪問することから、ベッド周囲のスペースを確保する必要があります。
またオムツや手袋などの衛生材料、タオルや着替えなど、介護する人の負担ができるだけ少なくなるように棚やボックスを周囲に準備しましょう。そうして介護する人の導線を考えた便利な場所に、介護用の部屋を確保する必要があります。
以下の記事は当方の看護師が書いた記事です。
重症を参考例として書いているため、呼吸器や吸引機、酸素吸入器などの設置についても記載しています。
また、上記のレイアウトの記事を書いた看護師が、動画で介護保険利用までの手順を説明しています。
【動画でわかりやすく解説】介護保険利用までの流れ3ステップ
※50のチェックリスト付き
②職場に状況を伝えておき、介護保険の準備が間に合わなかったときに備える
「仕事と介護の両立」の認識が多くの企業に広まってきています。それだけ労働生産性の人口が減少していくのは、企業にとっても大問題だからです。人事課や労務担当者がいる場合は、その人に相談しましょう。いない場合は直属の上司や総務課の人に相談しましょう。
経済産業省からの通告により、介護の準備を整えるための介護休暇を取得したり、可能な範囲で時間短縮や夜勤免除、フレックス制の導入やリモートワークなどで、介護を抱える従業員をサポートすることが義務付けられています。また、ケアマネージャーも「仕事と介護の両立」に関して研修を受けているため、会社+ケアマネージャーどちらにも相談をしてより良い状態を見つけていくことが大切です。
動画もあります
【社員・介護者向け】
仕事と介護が両立できる環境を整える
~Aさん・急に介護に直面した場合~/厚生労働省
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イオンモールで介護セミナーや相談会をするのはいいな~♪と思いました。なぜなら『夫婦で参加しやすいから』です。お買い物のついでだったら、男性も抵抗が少ないのではないでしょうか?
介護は本当に本当に、一人で抱えてしまうと大変なことになっていきます。私たちが説明する状況を、旦那様も隣で何となく聞いておいてもらえるだけでも良いのです。今回の個別相談の時間には、旦那様も自ら質問したり意見をしたりと、積極的に参加してくださっていました。
お二人そろって話を聞いていただくことで、きっと奥様に介護を丸投げのような状況を避けられると思います。一緒に考える第一歩にしてほしいなぁと思いました。また、子供さんも一緒に来られていて、家族のきずなを感じました。悩みを共有するのはとても大切なことですね。
■次回は『認知症コミュニケーション』のセミナーと相談会があります。
10月20日(日)イオンモール品川シーサイドMySCUEにて
介護コミュニケーション冊子差し上げています
~ 今後の予定 ~
■今後もMySCUEにて「セミナーと相談会」を開催する予定です。
お近くの方はぜひご利用ください。
10月20日(日):認知症コミュニケーションのセミナーと相談会
11月17日(日):更年期のより良い過ごし方セミナーと相談会
12月15日(日):自宅看取りの心の準備セミナーと相談会
MySCUEに会員登録にご登録いただくと予約できます。
■名古屋イオンモール熱田でも介護相談会をします。
■電話相談はいつでもご利用ください
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